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紀元前1,200年頃、中国で「黄帝内経」という鍼治療の原型となる本がつくられ、朝鮮半島を経由して6世紀頃日本に鍼灸が伝えられました。その後江戸時代に特に発展して現在は色々な症状に対応されるようになりました。
19世紀前半にフランスの医師ベルリオーズが鍼に電気を流して腰痛の治療を行いました。日本でも1,950年代より用いられるようになり、徐々に研究され今では鍼治療の1つとなっています。
※ 当HPでは 低周波鍼通電療法=鍼通電=電気鍼=パルス とさせていただきます
Ⅰb抑制
鍼を打つと筋肉に一時的な収縮が起こります。このとき腱にある筋肉の伸び縮みを感知するセンサーの腱紡錘(ゴルジ器官)が刺激された結果、神経の反射が起こり筋肉を緩める神経が働き、筋肉が緩むと血流が流れ痛みの物質が除去されるため痛みが軽減します。
内因性オピオイド
人は痛みなどの刺激に対し脳内で産生される内因性オピオイド(βエンドルフィン・エンケファリンなど)という物質を放出します。モルヒネ似た作用を示す物質をオピオイドと呼び、内因性オピオイドは「脳内麻薬」ともいわれます。鍼灸刺激においても同様の作用が起こり鎮痛効果をもたらします。
アデノシン三リン酸
ATP(アデノシン三リン酸)はすべての生き物の細胞内に存在するエネルギー供給源です。
ATPは細胞へのストレスにより細胞外へ放出することがあり、体の色々な場所にあるアデノシン受容体と結びつき、その中のα1受容体の鎮痛に関わる作用により鎮痛効果をもたらします。
鍼灸での刺激も同様の作用が起こり、患部の鎮痛効果が確認されています。
ゲートコントロール理論
「イタイイタイの飛んでいけ」転んだりして痛みのある部分をさすったりすると、痛みが軽減したことがあると思います。これがゲートコントロールです。
痛みを脳に伝える神経の速さは感覚の刺激により違います。痛みの感覚や温度の感覚は、さすったり圧迫した感覚の速度より遅く脳に伝えられます。速く脳に伝えられた感覚は、後から伝えられた感覚を抑制します。
鍼の刺激は、さすったり圧迫されたときの刺激に似ているため、痛みのある部位の感覚を抑制することで鎮痛されるといわれています。脊髄後角という場所で、脳へ痛みの信号を調節しているためゲート(門)コントロールといわれています。
下行性疼痛調整系
脳幹部から神経線維が脊髄後角を下行し、そこで痛みの伝達を抑えるシステムである。末梢からの刺激が脊髄後角を経て脳に達し、そこでの刺激が内因性オピオイドを分泌させることで、痛みの信号を伝える神経細胞間の伝達を阻害することで鎮痛効果が得られます。
鍼通電(パルス)
鍼に電極をつけ、低周波を流すことで内因性オピオイドが分泌され、痛みの感覚を弱める作用があります。
低周波とは1~100Hzの周波数をいいますが、特に鍼通電で鎮痛に使用する周波数は低い周波数を使用してβエンドルフィン・エンケファリンなどの内因性オピオイドを分泌させるように設定したり、自律神経を調整する場合は低い周波数から高い周波数、急性期の痛みには高い周波数を用いたりします。
低周波の強さでは「アルント・シュルツの刺激法則」
① 弱い刺激は生体機能を鼓舞します(組織の働きを目覚めさせます)。
② 適度の刺激は生体機能を亢進します(組織の働きを高めます)。
③ 強い刺激は生体機能を抑制します(組織の働きを抑制します)。
④ 最も強い刺激は生体機能を停止させます(組織の働きを停止させます)
以上より『③強い刺激は生体機能を抑制』を参考にして、椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・頚椎症などの神経根症状に対しては、鍼通電療法臨床研究会オリジナルの鍼通電療法を行っており、痛みが出る手前の電気の強さ(個人差あり)を推奨しております。
また、鍼通電の種類としては、
①筋パルス ②神経パルス ③筋膜パルス ④皮下パルス ⑤関節パルス ⑥腱パルス ⑦骨膜パルス などがありますが、当院では主に筋パルスと神経パルスを使って鍼通電を行っています。参考)山本高穂・大野智 東洋医学はなぜ効くのか 講談社 2024年7月25日(第6版)
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